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教育

2012/06/01

見えた!世紀の天体ショー

【Report 5.21 北で南で太陽を追う】金環日食観測プロジェクト2012

金環日食の感動を多くの人と共に分かち合おう─。「金環日食観測プロジェクト2012」の一環として、全国の校舎や付属諸学校で観測会が開かれた。多くの学生や地元住民が集まった各地の様子をリポートする。
※写真=清水の会場で見られた金環日食(撮影=大村美稀さん・付属翔洋高校3年)

【札幌】来場した子ども向けに日食クイズの出題も
天候:晴れ/食の最大:午前7時49分38秒

早朝から天候に恵まれた札幌校舎の観測会には、最大84%が欠ける部分日食を楽しもうと、学生や教職員のほか、付属第四高校の科学部や市民など100人をこえる参加者が集まった。天体観測同好会のメンバーと教職課程を履修している学生らが受付や会場整理、来場者へ日食クイズの出題、特別番組への映像配信などを担当。スタッフの有村響子さん(生物理工学部2年)は「日食について子どもたちにわかりやすく説明するのは難しかったけれど、いい勉強になった」と語る。参加者たちは国際交流会館で番組を視聴しながら、ときおり外に出て日食グラスで太陽を観測。各地の金環日食が大写しになった瞬間には歓声が上がり、スクリーンを写真に収める姿も見られた。

【湘南】雨の中での“奇跡”800人が空を見上げる
雨のち曇/食の最大:午前7時33分36秒

湘南校舎では、チャレンジセンターのサイエンスコミュニケーターが日食観測会「金環祭~明け方の天体ショー~」を開催。雨にもかかわらず、学生や市民約800人が詰めかけた。午前6時45分からは8号館で特別番組を放映。各地の映像が映し出されると、参加者からは「映像だけでも見られてよかった」との声が聞かれた。

それでも金環になる午前7時半が近づくと、「見えなくてもいい。外に出ようよ」と親にせがむ子どもも。そのとき、屋外にいた学生から「雲が晴れてきた」と連絡が入り、急きょ8号館前で日食を観測した。雲の切れ間にうっすらと姿を現した金環日食に、来場者は「本当に指輪みたいになるんだ」と声を弾ませていた。イベントの責任者を務めた永田貴之さん(工学部2年)は、「多くの人と感動を共有できてよかった」と胸をなで下ろしていた。会場では、チャレンジセンターの障害者自立支援プロジェクトが社会福祉法人かながわ共同会「秦野精華園」と開発した日食クッキーも販売。用意した203個が売り切れた。(写真=傘を片手に空を見上げる。学生たちはこの日のために、太陽望遠鏡やクイズ形式で日食の仕組みを学ぶパネルも用意した)

【清水】空に輝くリングに会場から大きな歓声が
曇り時々晴れ/食の最大:午前7時32分21秒

午前4時過ぎには一番乗りの人が会場を訪れ、早朝から観測への期待が高まった清水校舎。付属幼稚園、付属小学校、付属翔洋高校中等部、付属翔洋高校、海洋学部で学ぶ園児、児童、生徒、学生と教職員、そして市民ら650人が集まった。来場者には、翔洋高の生徒が放課後などを利用して手作りした日食グラスや、海洋学部のサークル・天文研究会の学生が用意した観測パンフレットなどを配布。万全の体制でその瞬間を待ち望んだ。しかし当日はあいにくの曇り空。午前6時17分過ぎから部分日食が始まったが、雲に隠れて見えにくい。それでも会場に集まった全員の願いが届いたかのように少しずつ晴れ間がのぞき、金環になった瞬間には太陽のリングがくっきりと見え、大きな歓声が上がった=写真。

【熊本】厚い雲が太陽を隠す各地の日食を映像で比較
曇り/食の最大:午前7時24分15秒

93%が欠ける部分日食が予測されていた熊本校舎。チャレンジセンターの先端技術コミュニティACOTが、日食観測会を実施した。会場となった8号館には、付属熊本星翔高校の生徒や熊本校舎の学生、付属かもめ幼稚園の保護者、市民ら約150人が参加した。
観測会では、産業工学部の藤下光身教授が金環日食のメカニズムや専門用語を解説し太陽を見る際の注意点などを紹介。その後、特別番組を放映した=写真。食が最大となる午前7時24分前後には屋外での観測を試みたが、残念ながら厚い雲のため見ることはできず。参加者からは「番組の映像で、各地の日食を比較できてよかった」「日食の瞬間は少し寒くなり、貴重な体験ができました」などの声が聞かれた。

【付属】生徒や教職員が日食観測を楽しむ
当日は付属浦安高校、付属望洋高校、付属高輪台高校、付属相模高校、付属第三高校、付属仰星高校、甲府高校、菅生高校、山形高校でも観測会を開催。東海大学オリジナルの日食グラスなどを使って、生徒や教職員が日食を観測した。

和歌山大学や志學館大学からも日食映像を湘南校舎へ配信
当日は、金環日食観測プロジェクト2012の連携先である和歌山大学と鹿児島・志學館大学に観測スタッフとして湘南から教員を派遣。和歌山大学は、金環日食が発現した瞬間に雲が光を遮るハプニングに見舞われたものの、無事観測を終了。志學館大学では、あいにくの雨に見舞われ肉眼での観測はできなかった。いずれの映像も湘南から各地に配信された。

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