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アンケート

2012/03/01
東海大生に聞きました

今も支援を続けていますか?

東日本大震災発生から1年

東日本大震災の発生から間もなく1年。被災状況を伝えるメディアは日に日に少なくなり、岩手、宮城、福島の被災3県で活動するボランティア数もピーク時の10分の1以下まで減少しているという(社会福祉協議会調べ)。募金、節電、物資の提供……あなたは今も、支援活動を続けていますか?

「復興には何十年もかかる」自分たちにできる支援を

「大震災を受けてこれまで何か行動を起こしましたか?」の問いに、「はい」と答えた学生は81%。「募金」や「節電」などは半数以上が取り組んでいたものの、それらの活動を「今も続けている」と答えた学生は57%にとどまった。

「続けていない」と答えた43%の学生の理由は、「支援が必要なピークの時期は過ぎたと思うから」が23人で最多に。次いで「授業や課外活動が忙しい」21人、「支援を続ける方法がわからない」16人となった。

フリーコメントの中には、「被災者支援に対する意識が薄くなっているように感じる」(政治経済学部2年・男子)との声も目立ち、さらに「復興には何十年とかかることを、もっと多くの人が認識すべき」(体育学部2年・男子)といった意見もあがる。

チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」などで、継続的な支援活動をしている学生も多い。東日本大震災発生から1年が経とうとしている今、もう一度、自分にできることを考えてみてはどうだろうか。 (構成・編集部)


募金
▼時間が経った今だからこそ、やらなくてはいけないことがあると思う。一時的な支援ではなく、継続する支援が最も必要。お金はいくらあっても足らないだろう。募金は長く続けられる支援だと思う(教養学部4年・女子)
▼実際に集められた募金がどのように使われて、どう役立ったかなどをもっと公表すれば、より多くの人が引き続き支援するのでは?(工学部4年・男子)

節電
▼家の中の節電など、自分の力でできることに気をつけたい(海洋学部3年・男子)
▼震災直後は何もできないもどかしさを感じていたが、節電など小さなことでもできることを探していけば、やれることがたくさんあった(観光学部1年・女子)

現地でのボランティア
▼私が行ったボランティアはお祭りなどの手伝いだったので、大きな役には立てなかったかもしれない。しかし大切なのは現地に行くこと。一人ひとりが現地に行き、今どんな状況か自分の目で見て知ってほしい。大きなことができなくても、被災地に行き、被災者の方とお話しすることは皆にできることだと思う(文学部2年・女子)


monitor's voice
Q.これからやりたい支援活動や震災について思うことは?

“過去のこと”と忘れないで(文学部3年・男子)
毎年、親の帰省で訪れる岩手県大船渡市。震災前まで街だったところが何もない陸地になっていました。見れば見るほど息がつまる。涙がこぼれる。何も言えなくなる。何か巨大な圧力に五感が支配されている感覚でした。東日本大震災は決して過去のことではなく、今なお起きている最中の問題として考えていきたいです。

最低限の知識を身につける(教養学部2年・女子)
チャレンジセンター科目「プロジェクト入門」の授業で震災ボランティアについて学び、まだまだ被災地にはたくさんの問題があることを痛感しました。ボランティアに行く人は、自己満足で終わるのでなく、最低限の知識を身につけて行くべき。東京でできる「子どもたちの学習支援ボランティア」を見つけたので、参加するつもりです。


「3.11生活復興支援プロジェクト」に参加を!
2011年度プロジェクトリーダー
下田奈祐(だいすけ)さん(工学部4年)

昨年3月の東日本大震災発生を受け、チャレンジセンターに「3・11生活復興支援プロジェクト」を結成。総合大学である東海大学の専門性と独自性を生かした「持続可能な復興支援」を目標に掲げ、「応急住宅」「ライフメディア」「コミュニティケア」の3チームを構成しました。

応急建築「どんぐりハウス」を岩手県大船渡市と宮城県石巻市に建設したほか、大船渡では「こどもテレビ局プロジェクト」を実施。また〝つながる支援?をテーマに、地域コミュニティ活性化に向けたさまざまな活動に取り組んでいます。

最初は「とにかく何かできることを」と始めましたが、被災地を訪ね、現地の方々と活動する中で、「地元の人が主役になってほしい。そのためにできることを考え、実行したい」という気持ちが強くなっていきました。

来年度以降もプロジェクトの活動は続きます。さらに充実した活動にするためには、多くの学生の協力が必要です。ぜひ一緒に活動しましょう!

学生たちの声から
▼3月にボランティアに行くことに決めた。しっかりとこの目で見て、できることを考えたい。大学生が行動しないでどうする!という気持ちがある(工学部2年・女子)
▼アンケートを書いている今日が阪神・淡路大震災のあった日。時が経つにつれて東日本大震災の記憶も薄れていくのかと思うと悲しい。ずっと心にとどめておきたい(体育学部1年・男子)
▼農作物にとって評判というのはとても大切なものなので、うわさや迷信だけでなく正確なことを知って風評被害を抑えていくことが大切(農学部2年・男子)
▼東北に友人がいるので、適度に連絡をとって話を聞いたり、ストレスをためないように気にかけたい(産業工学部3年・男子)
▼東日本大震災が発生したとき、「何かしたい」という思いはあったが、無力だった。私は看護学科で学んでいるので、今度このような大震災が起きたときに専門知識を生かして支援できるように、今は日常の勉強に取り組みたい(健康科学部4年・女子)
▼実際に体験したり見たりしたわけではないので、実感がなくよくわからないというのが現状(海洋学部3年・女子)
▼放射能については過敏になりすぎず、しっかりこの問題と向き合っていきたい。大震災とその後の出来事を、確実に未来に伝えていくことも大きな課題となると思う(文学部3年・女子)

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