ひと
2022/09/01九州馬術部 三浦咲選手（農学部2年）
日々の世話や練習で信頼関係を築いてきた
ダノン号と
「馬のコンディションや個性を見抜き、自分の経験と折り合いをつけることが大切。人間がどうしたらうまく伝わるかを考えるように、馬も理解しようとしてくれます。言葉は通じませんが、助けてもらうことも多い」
九州馬術部の三浦咲選手が、7月13日から15日まで宮崎県・綾馬事公苑で開かれた九州学生女子選手権大会予選会で3位となり、9月9日から11日まで北海道・ノーザンホースパークで行われる全日本学生女子選手権大会に初出場を決めた。
熊本農業高校馬術部で競技を始め、「子どものころから“馬に乗りたい”と言って、両親に連れて行ってもらっていました。高校時代は落馬で大けがをしたこともありますが、怖さよりも早く復帰したいという思いが強かった」と競技への愛を語る。
九州馬術部は2016年の熊本地震以前まで阿蘇校舎（現・阿蘇実習フィールド）内の馬場で活動していたが、現在は南阿蘇村の阿蘇UMAパークを拠点に、部で所有するダノンプレジデント号とともに練習に励んでいる。馬に乗る時間はそれほど長く取れないが、部員たちは馬の管理費のためにホースセラピーを提供する「リトルポニークラブ」でアルバイトをし、「家族より馬といる時間が長い」と笑う。
予選、全日本ともに割り当てられた馬に騎乗する「貸与馬戦」で、全日本は準々決勝まで演技の正確性や美しさを競う「馬場馬術競技」、準決勝以降は馬場馬術と、障害物を順番通りに飛越・走行する「障害馬術競技」で争われる。「本番になると緊張してしまうので、落ち着いてメリハリのある演技を目指します」
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