ひと
2024/02/01
オーストリア合宿で氷上練習に励む川野選手
鉄製のソリにうつ伏せで乗り氷上を滑走する「スケルトン」。札幌キャンパス硬式野球部の川野隼選手は、野球との二刀流に挑戦している。2021年に父の勧めで参加した日本スポーツ振興センターの選手発掘イベントでの体力測定の結果から、スケルトンの適性を見込まれた。
「将来の可能性を広げたい」と、3年時の22年5月から硬式野球部の活動と並行して本格的に競技を開始。同年11月の日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟によるオーストリア合宿で初めて氷上を滑走し、最大時速130キロを超えるスピードに魅力を感じ、競技にのめり込んだ。
川野選手
23年8月には、長野市で行われた全日本プッシュ選手権大会で競技歴2年目ながら、持ち前の走力を生かしトップと僅差の準優勝。同年12月から今年1月にかけてもオーストリア合宿に参加し、「フィジカルが強化でき、スタート時の安定感が増した。コース全体を考え余裕を持って滑走できるようになった」と手応えを感じている。
「野球と両立させる自分の姿を通して、スケルトンの認知度が少しでも高まればうれしい。五輪でメダルを獲得できる選手になりたい」
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