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スポーツ

2024/08/01

【日本陸上競技選手権大会】男子1500mで表彰台独占

アクシデント乗り越え飯澤選手V

 

東海大の頭文字「T」のポーズで、笑顔を見せる

(左から)荒井選手、飯澤選手、館澤選手

陸上競技部の学生と卒業生が、6月27日から30日まで新潟県・デンカビッグスワンスタジアムで開催された日本選手権大会に出場。男子1500mで、飯澤千翔選手(体育学部2022年度卒・住友電工)が優勝し、2位に荒井七海選手(同16年度卒・Honda)、3位に館澤亨次選手(同19年度卒・DeNA)が入り、表彰台を独占した。

 

レース中の位置取りの激しさから“陸上競技の格闘技”とも呼ばれる1500m。飯澤選手は27日の予選で、ペースメーカーの選手と接触し、残り200mで転倒するアクシデントに見舞われた。他の5選手も巻き込むこととなり、一度は飯澤選手の進路妨害とみなされて失格となったが、チーム関係者による動画などを基にした上訴が認められ、救済措置で決勝に進んだ。

 

「感謝してもしきれない。恩返しの気持ちで決勝のスタートラインに立った」と飯澤選手。第3コーナーからスパートして一気に後続を引き離した。最後の直線でも勢いは衰えず、3分37秒08の大会新記録で優勝した。

 

持ち味のラストスパートで後続を振り切った

飯澤選手

ゴール後、真っ先に2位に入った荒井選手の元へと向かった。在学中から荒井選手と共に合宿や合同練習に励み、力をつけてきた飯澤選手。「今の自分があるのは荒井さんのおかげ」と信頼を置き、2年前からは湘南キャンパスを拠点に2人でトレーニングを積んでいる。

 

荒井選手は現在、駅伝チームのアドバイザーも務め、自身の練習と並行しながら後輩の育成にも力を注ぐ。日本選手権決勝後には、「負けたのは悔しいけれど、彼の成長を間近で見られてよかった」と安堵の表情を浮かべていた。

 

また、3位に入った館澤選手も「卒業生で表彰台を独占できてうれしい。また3人で走るときにはトップになれるよう頑張りたい」と意気込みを語っていた。3選手の指導にあたった駅伝チームの西出仁明ヘッドコーチ(スポーツプロモーションセンター准教授)は、「長年にわたって1500mに力を入れてきたチームの目標が一つかないました。後輩たちの励みにもなる」と笑顔で話していた。

 

なお、今大会では女子円盤投げで齋藤真希選手(大学院体育学研究科2年)が準優勝。男子やり投げでは、清川裕哉選手(体育学部3年)が5位に入った。

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