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スポーツ

2016/05/01

日本代表決定! 目指せ金メダル★

8月5日にブラジル・リオデジャネイロで開幕するオリンピック競技大会(リオ五輪)の代表選考が各地で行われ、東海大学の現役学生、卒業生が熱戦を繰り広げている。柔道と水泳の代表争いを追った。

【柔道】ベイカー選手が現役一番乗り!4選手が日の丸背負う

国際大会やIJF(世界)ランキングなどさまざまな要素が加味される柔道の代表争い。その最終選考を兼ねた全日本選抜体重別選手権大会が4月2、3日に福岡国際センターで行われた。

東海大学男女柔道部からは卒業生を含む21選手が出場し、男子60キロ級の髙藤直寿選手(体育学部卒・パーク24)、90キロ級のベイカー茉秋選手(体育学部4年)、100キロ級の羽賀龍之介選手(大学院体育学研究科修了・旭化成)、女子70キロ級の田知本遥選手(体育学部卒・ALSOK)が代表の座を射止めた。

現役学生唯一の代表入りとなったベイカー選手は、付属浦安高校時代から「夢は五輪に出ること」と話していた。今大会前にはグランドスラム・バクーと同チュメニを連続で制すなど、着実に代表権を手繰り寄せてきた。

夢に見た五輪まであと一歩――。初戦では、慎重になりすぎ指導を先に取られたものの、攻めの柔道ですぐに指導3を奪い僅差で勝ち上がった。決勝戦では西山大希選手(新日鐵住金)に指導の差で敗れたが、これまでの実績で代表入りした。「五輪で勝って、応援してくれている人たちに恩返ししたい」と語った。

一方女子は、田知本選手が2大会連続の代表切符を手にした。大会前、同階級は田知本選手と新井千鶴選手(三井住友海上火災保険)が有力視されていたため、「“優勝すればリオ、負ければ終わり”と思っていた」と田知本選手。

立ち技から寝技に持ち込む得意の展開で勝ち上がり、準決勝では豪快な投げ技で一本勝ちした。迎えた決勝戦、新井選手との激しい攻防が続いたが、残り約1分で田知本選手が有効を奪取。そのまま逃げ切り優勝した。「4年前から気持ちが一番成長した。ロンドンでは7位で、落ち込んでどん底にいた時期も周りの人がいたから頑張れたし、覚悟を決められた。その経験を生かし、メダルを日本に持って帰りたい」

なお同大会では男子100キロ級のウルフ・アロン選手(体育学部3年)が優勝。4月17日に横浜文化体育館で開かれた全日本女子選手権大会では田知本愛選手(体育学部卒・ALSOK)が準優勝した。(取材=本川由依)

【水泳】200メートル平泳ぎ・金藤選手 8年ぶり涙の代表切符
4月4日から10日まで東京辰巳国際水泳場で行われた日本選手権競技大会。女子平泳ぎ200メートルで金藤理絵選手(大学院体育学研究科修了・Jaked)が2分19秒65の日本新記録で優勝し、派遣標準記録を突破したことで、2008年北京大会以来2度目の五輪出場を決めた。レース後、「会社の方や(練習拠点の)東海大学の仲間など、たくさんの人に応援してもらえて幸せです」と涙ながらに語った。

大学2年時の北京五輪で7位。翌09年には日本記録を3度更新し、ユニバーシアード夏季競技大会も制したが、期待された4年前のロンドン五輪は国内選考会で敗れ、失意のどん底に陥った。

「あきらめずに続けてきてよかった」。再び飛躍するきっかけとなったのが、昨年のカザン(ロシア)世界選手権だった。6位入賞も内容は惨敗で「引退も考えた」という。だが、「この情けないレースを、応援してくれている人たちの最後の記憶にしたくない」と奮起。1日20キロに及ぶ泳ぎ込みや筋力トレーニングで体力強化を図り、前半から積極的に先行する泳ぎを身につけた。

レース後半の強さにも磨きがかかり、今年2月には高速水着時代の日本記録を破る2分20秒04をマーク。今大会は100メートルこそ3位に終わったが、得意の200メートルでは実力のあるライバルたちを寄せつけなかった。

日本人女子初の2分19秒台となる日本選手権のタイムは今季の世界ランク1位。「五輪でもありのままの自分で(0秒54に迫った)世界記録を狙いたい」。8年ぶりの大舞台で成長した姿を披露する。(取材=小野哲史)

狙え! 日本代表 各競技で代表争い大詰め
柔道と水泳以外にも、各競技で五輪代表を争う熱い戦いが幕を開ける。清水邦広選手(体育学部卒・パナソニックパンサーズ)ら卒業生が多く代表に名を連ねる男子バレーボールの世界最終予選兼アジア大陸予選大会は、5月28日から6月5日まで東京体育館で開催される。 ラグビー7人制の日本代表はすでに出場権を得ており、豊島翔平選手(同・東芝)と安井龍太選手(同・神戸製鋼)が12人の最終メンバー入りを狙っている。

パラサイクリングの藤田征樹選手(大学院工学研究科修了・日立建機)も3大会連続のパラリンピック出場に期待がかかる。(4月26日記)

 
(写真上)五輪出場を決めたベイカー選手
(写真中)決勝で果敢に攻める田知本選手(左)。2大会連続の五輪で金メダルに挑む
(写真下)全日本女子選手権の会場では山下泰裕副学長や井上康生日本代表監督(体育学部准教授=写真)らが熊本地震への募金活動を行った

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