スポーツ
2022/02/01真冬の熱戦に声援を送ろう
中国・北京で2月4日から20日まで開催される北京冬季五輪で、カーリング、スキージャンプ、バイアスロンの3種目に東海大学の卒業生4選手が出場する。氷上・雪上で熱戦を繰り広げる選手たちを応援しよう!
【カーリング】
勝負の1投目担う吉田選手 「平昌よりいい景色を見たい」
2月10日に1次リーグが始まるカーリング女子。吉田夕梨花選手(国際文化学部2015年度卒)が、前回の平昌大会で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの一員として五輪に臨む。
チームは昨年9月、北海道で開かれた女子日本代表決定戦で優勝し、12月の北京冬季五輪最終予選に進出。プレーオフで韓国代表に勝利し五輪出場を決めた。
2大会連続の出場も、代表決定戦では北海道銀行に2連敗してからの3連勝、五輪最終予選ではトルコ代表に敗れてプレーオフに回るなど、順当な道筋ではなかった。
「試合に負けると自分たちの技術を疑ってしまいがちですが、代表決定戦もトルコ戦もしっかり自己分析した結果、『調子は悪くない』『相手が120%の力を出していたから仕方ない』とすぐ切り替えることができた。韓国戦はいいパフォーマンスを出せたと感じている」と振り返る。
吉田選手は1、2投目のストーンを投げる「リード」のポジション。3、4投目を投げる「セカンド」と合わせて「フロントエンド」と呼ばれ、試合を形づくるうえで重要な役割を担う。「ロコ・ソラーレのフロントエンドは、世界でも高いレベルという自信がある。最初に自分が攻めれば、チームを勢いづけられる」と熱を込める。
北京五輪の目標は、「前回大会の銅メダルより、もっといい景色を見たい」と話す一方、「ただそれ以上に、この4年でどれだけ成長したのかを表現し、試合を見てくれる人たちをプレーで元気づけたい」と語る。また、東海大生に向けて、「『この選手も東海大なんだ』と興味を持ってもらえたらうれしい。ぜひ応援してください!」と笑顔で呼びかけている。
【スキージャンプ】
小林選手&中村選手が代表切符 メダル獲得へ飛躍誓う
スキージャンプ日本代表に、小林潤志郎選手(国際文化学部2013年度卒・雪印メグミルク)と中村直幹選手(同18年度卒・フライングラボラトリー)が選出された。小林選手は2大会連続の出場、中村選手は五輪代表初切符となる。
両選手は、昨年11月から3月まで世界各地で開かれているワールドカップに出場するため、海外を転戦している。1月9日にオーストリアで開かれた団体第2戦には小林選手が出場して2位に入賞。15日にポーランドで行われた団体第3戦ではともにメンバー入りし3位入賞と、2戦連続の表彰台で五輪への弾みをつけた。
中村選手にとって小林選手は、「大学は入れ違いだったけれど、付属第四高校(現・付属札幌高校)時代に合同練習したことがあり、『こういう選手になりたい』と背中を追い続けてきた存在。今一緒に代表として戦えていることは感慨深い」と目を輝かせる。
スキージャンプは2月5日に個人ノーマルヒルから始まり、混合団体、個人ラージヒル、男子団体と種目が続く。「北京大会で使用されるジャンプ台は新しく、世界のトップ選手はほとんど飛んだことがないフェアな状態。チームの調子もよく、毎晩『俺たちでメダルを取ろうぜ』と話しています。どの種目に出るかは直前までわからないけれど、どの種目でもいいジャンプができるよう準備している」と話す。
東海大での学び生かし常に挑戦を続ける
中村選手は国際文化学部デザイン文化学科に在籍していたことから、「スキー台の設計図を見ると飛ぶときのイメージができる」という。同学科の開講科目「アイデア発想法」の授業では、ノートに自身の気持ちや思いついたことをメモして思考を整理する方法を学び、「スキーの調子を崩したときはノートを見返している」と、大学での学びが競技者としても生かされている。
学生に向けて、「自分は東海大でさまざまな専門家の先生と出会ったことで視野が広がり、多くのことに挑戦できた。学生の皆さんもどんどん挑戦してもらいたい」とメッセージ。また、「スキーの試合は日本であまり放送されないけれど、五輪なら多くの人が見てくれると思うので気合が入る。ぜひ楽しんでください」と語っている。
【バイアスロン】
蜂須賀選手が4種目に出場 初の表彰台を目指す
平昌大会に続き、バイアスロン女子日本代表に蜂須賀明香選手(国際文化学部2014年度卒・自衛隊)が選ばれた。
バイアスロンは、ライフル銃を背負いながらクロスカントリースキーのコースを滑走し、射撃エリアで的を射抜く競技。日本は国・地域別ランキング19位となり、女子は4枠を獲得。世界ランキング上位の選手が代表に選ばれた。
蜂須賀選手は大学3年時、全日本学生スキー選手権大会のクロスカントリー10kmクラシカルで準優勝。昨年9月にはサマーバイアスロン日本選手権大会のインディビジュアル6kmで優勝するなど実績を積み、再び五輪の舞台に立つ。
今大会では7.5kmスプリント、15kmインディビジュアル、10kmパシュート、4×6kmリレーへの出場を予定。初の五輪表彰台を狙う。
(写真上から)
▼1投目のストーンを投じ、試合を形づくる「リード」のポジションを務める吉田選手。4年ぶりの大舞台でもチームを勢いづかせる(@LocoSolare)
▼滞在先のカナダからオンラインで取材に応じた
▼五輪初出場となる中村選手
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