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スポーツ

2012/11/01

目指せ!大学日本一

野球やサッカーなどのメジャー競技のような華やかさはないけれど、日本一を目指して日々練習に励んでいる東海大の選手たちがいる。キックボクシングとスカッシュで頂点に挑む選手たちに迫った。

【キックボクシング】
下級生主体の若いチーム、狙うは学生タイトル“2冠”

6月の全日本学生選手権では出場7選手中6人が勝利を挙げ、団体戦で3年ぶり3度目の優勝。キックボクシング部はそれ以降、11月24日に後楽園ホールで行われる全日本学生選手権6階級チャンピオン決定戦を目指して強化に励んできた。部員は現在、女子マネジャー3人を含む20人ほど。上級生が少なく、ほぼ1、2年生の若いチームだ。2年生ながら主将となった西大智選手(政治経済学部)は、「昨年は先輩についていくだけだったけれど、今は自分が引っ張る立場。リスタートという気持ちでやっています」と話す。

部としての練習は、週3回の放課後2、3時間。湘南校舎の付属体育館や武道館の地下で、シャドーボクシング、ミット打ち、マスボクシングなどを行い、他の日は各自、ジョギングやジムでの筋力トレーニングで汗を流す。月に数回はプロの現日本王者でもある稲葉茂監督やコーチの指導もあるが、基本的には学生主体で活動している。

フライ級のチャンピオン決定戦に出場する西選手は、幼稚園から高校3年まで剣道をやっていた。「同じ1対1の戦いなので、間合いのとり方はキックにも生きていると思う」。自信がある技はローキック。ただ、「技が偏らないようにすることと、3ラウンド持つ体力をつけること」と課題克服への意識も高い。減量は苦しいが、「チャンピオンになるためにやってきた。絶対に獲りたい」と静かな闘志を燃やす。また、山際雄大選手(理学部2年)は、同じく24日にチャンピオン決定戦の前座試合に出場する。4歳上の実兄は3年前にウェルター級で学生王座を獲得した現役のプロ選手。「相手をしっかり見て慌てないところが参考になります」と話す。技術面での課題はまだまだあるが、「身体の強さを生かしてパンチで押していける」という武器で、来年の王座獲得へ向けた足がかりをつくりたい。

1971年に誕生し、40年以上の歴史を持つキックボクシング部。日々の活動こそ華やかさや派手さとは無縁だが、先輩たちの伝統と意志を脈々と受け継ぎながら、リング上の9分間にすべてをかける。 (小野哲史)
 
(写真)2冠へのカギを握る西選手(6月の全日本学生選手権)


【スカッシュ】
海外留学も敢行した行動派、競技普及への第一歩に

湘南校舎のスカッシュサークル「T-3」に所属し、8月の関東学生選手権で初優勝を飾った大山睦美選手(体育学部3年)。“関東王者”として次に狙うのは、11月29日から横浜で開催される全日本学生選手権(インカレ)での優勝だ。

四方を壁に囲まれたコートで小さなゴムボールを打ち合うスカッシュは、世界188カ国で約2千万人がプレーしている人気競技。2020年の五輪正式競技の候補にも名を連ねる。「壁に向かって打つだけの簡単な競技に見えますが、ラケットの握りや踏み込み方など、すべてがうまく組み合わないといいショットは打てない。見た目以上に技術が要求される奥の深いスポーツです」。

中学時代はバスケットボールに打ち込んだ大山選手だが、「泳げないし、逆上がりもできない。運動は苦手です」と笑う。それが大学に入って本格的にスカッシュを始めると、みるみるうちにその魅力に引き込まれた。現在は週3回、スポーツジムでスカッシュを指導するアルバイトをしながら、6月の東アジア選手権で日本代表監督も務めた山崎貴行さんの下で練習に励む。「ラケットを握らない日はない」というほどの毎日を送り、3月には山崎さんのつてを頼ってオーストラリアへ単身〝スカッシュ留学〞も敢行。持ち前の行動力で、実力を磨いてきた。
 
「日本ではまだマイナースポーツですが、オーストラリアでは日常生活の中にスカッシュがある。日本人が“カラオケ行こうよ”というのと似たような感覚です(笑)。将来はスカッシュの普及にも携わりたいですね」。そのためにも、「まずは選手として活躍して、自分自身の知名度を上げることが大切」と話す。昨年のインカレはベスト8。「今年こそ」と意気込む大山選手に注目だ。
 
(写真)スカッシュは11点先取5ゲームマッチが基本。持久力も要求されるスポーツだ

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