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スポーツ

2014/10/01

陸上・日本インカレで東海大勢が活躍!

9月5日から7日まで陸上競技の日本学生対校選手権大会(日本インカレ)が、埼玉県・熊谷スポーツ文化公園で行われた。円盤投げで初優勝した湘南校舎陸上競技部の安保建吾選手(体育学部3年)と、世界ジュニア走り幅跳び銅メダリストで、今大会5位入賞の北海道キャンパス陸上競技部の城山正太郎選手(国際文化学部2年)を追った。

円盤投げの新星が初優勝
陸上競技部 安保建吾 選手(体育学部3年)

「調子がよくなく、安定しないことはわかっていた。1本しっかり投げられれば」と臨んだ日本インカレ。3投目に53メートル73を投げ、勝負を決めた。

兄と姉に加え、叔母と従妹も投擲(とうてき)選手だった影響で、中学で砲丸投げを始めた。秋田県・花輪高校に入って円盤投げに転向。「他の投擲種目に比べて投げ方が複雑。追求していくのが楽しい」。東海大学出身の外部コーチの指導もあって順調に記録を伸ばし、高校1年時の国民体育大会少年Bで優勝。「もっと上に行けるかもしれない」と手応えをつかんだ。2年時はインターハイ6位入賞。3年時は全国大会には出られなかったが、1年時から声をかけてくれていた與名本稔投擲コーチ(体育学部助教)の熱心な誘いは変わらなかった。その思いに応える形で、東海大へ進学を決めた。

シーズン中の練習は週5日で、主に投げ込みとウエートトレーニングを行う。「投げ込みは多い日は60から70本。それを全力で続けてきたことで“投げ力”がつきました」。昨季までの自己ベスト48メートル76は、特筆すべき記録ではない。しかし冬季の鍛錬期に入る前、砲丸投げで五輪出場経験のある石田義久先生(東海大名誉教授)から、「お前はお前の投げをつくっていかないといけない」と言われ、トップ選手のまねばかりしていたやり方を改めた。「他の選手の投げは参考にする程度にし、最も力が入るアプローチ、円盤が飛ぶフォームを追い求めるようになった」

その成果は今季に入ってすぐに現れた。4月の日大・東海大対抗で自己記録を7メートル以上も上回る55メートル79をマークし、與名本コーチが持っていた52メートル87の東海大記録を更新。日本歴代8位の好記録だった。5月の関東インカレは3位に終わっていただけに、日本インカレ初制覇で「気持ちが楽になった」という。

「学生日本一は取ったので、次に切り替えるようにコーチにも言われています。まずは58メートル台を出して日本選手権を狙いたい」。まるで投げられた円盤のように、夢は高く遠くに向かっていく。(小野哲史)

(写真)金メダルを手にした安保選手。「まだまだ体が小さいので、もっと鍛えて、東京五輪入賞を目指したい」

 
成長著しい期待のジャンパー
北海道キャンパス陸上競技部 城山正太郎 選手(国際文化学部2年)

6月のアジアジュニア選手権大会、7月の世界ジュニア選手権大会の走り幅跳びで、銅メダルを獲得。北海道キャンパス陸上競技部で初めて日の丸を背負った城山選手は日本インカレでも同種目で7メートル60センチを跳び、5位に入賞した。

走り幅跳びを本格的に始めたのは中学3年生のとき。「当初は全道大会にも出られなかったし、力はなかった」と振り返る。転機となったのは函館大有斗高校に進学後、「走り幅跳びに必要な体づくりをしっかりできたこと」だという。記録は大きく伸び、高校3年時の国民体育大会少年男子Aでは7メートル31センチの自己ベストで5位に入った。大学進学後も着実に力をつけ、世界ジュニアでマークした7メートル83センチ(追い風参考)は高校時代の自己ベストを50センチ以上も上回った。

広川龍太郎監督(国際文化学部准教授)は、「練習していくうちに、助走の速度が増したことで、より力強い跳躍ができるようになった」と分析する。そして「心身ともにさらに成長し、シニアでも日本を代表する選手になってほしい」と期待を寄せる。「まだ大きな夢は持てていないが、目の前の大会を目標にして頑張っていきたい」と城山選手。控えめな言葉とは裏腹に、成長著しいジャンパーの今後に注目だ。

なお城山選手は9月20、21日に札幌市円山公園陸上競技場で行われた北海道学生選手権大会にも出場。同種目で大会新記録の7メートル60センチで優勝を果たすとともに、石橋尚晃選手(国際文化学部3年)らとともに表彰台を独占した。

(写真)日本インカレで5位に入賞
 
ルーキー佐賀選手ら3選手が3位に入賞
日本インカレでは円盤投げの安保選手以外にも、湘南校舎陸上競技部の多くの選手が入賞している。

主な結果は次のとおり(5位以内)
【男子】▽400メートルH③山田淳史選手(大学院体育学研究科1年)▽走り高跳び④元吉雄基選手(体育学部4年)▽円盤投げ⑤米沢茂友樹選手(同)
【女子】▽三段跳び③内海智香選手(同3年)▽砲丸投げ③佐賀衣里子選手(同1年)▽走り高跳び④加藤玲奈選手(同4年)

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