特集:東海大生200人に聞きました
2020年4月1日号
新型コロナ感染拡大受け緊急アンケート
本紙学生モニターの対策や疑問は?

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、本紙では学生モニターに緊急アンケートを実施。対策や不安に感じていることなどを聞いた。※学部・学年はアンケート実施当時

Q.不安や疑問に感じていることは?

▼アルバイトがサービス業なので、安定した給料を得られない(観光学部4年・女子)
▼電車の中で咳をするだけでコロナ扱いされる。若い人は重症化しにくいというので、自分がかかっているのかわからず不安(教養学部4年・女子)
▼入社前の研修が中止になった。4月から普通に仕事ができるのか(情報通信学部4年・女子)
▼いつになったら落ち着くのか。立てていた予定もキャンセルになってしまい、いいことが何もない(文学部4年・女子)
▼こんなにも騒ぐことなのだろうか、と感じている(生物学部3年・女子)

Q.一斉休校や商品の買いだめをどう思う?
▼震災や台風のときもデマに惑わされて買い占めに走る人が多かったにもかかわらず、今回も多くの人が不確かな情報に左右され、教訓が生かされず残念。日ごろから緊急用に備蓄することが大切だとあらためて感じた(生物学部4年・女子)
▼マスクなどを高額転売する人とデマを簡単に信じる人によって品不足が起きた。なぜこの情報化社会に? とも感じるが、ネットが普及した今だからこそ起きてしまった事態とも考えられる(海洋学部3年・男子)
▼一生に1度の記念の卒業式や謝恩会が中止になるのは悲しいが、現状を考えるとそうせざるを得ない。大変な状況の今こそ自分のことだけでなく、困っている人のことも考えられる広い心を持つべき(医学部5年・女子)
▼「デマと知っていながらもみんな買っているから買う」人が多いのが一番の原因。こういった意識の改善から行うべきでは(海洋学部2年・女子)
▼ニュースをきちんと客観的に見るようにしたい(農学部3年・女子)
▼買い占めは不安になる人がいるから仕方ない(生物学部4年・女子)
▼政府による臨時休校の要請は急であり非常に小手先の手段という印象。各自治体が適切な判断をできるように、もっと情報を提供してほしい(文化社会学部2年・男子)
▼一斉休校は共働きの家は大変だし、趣旨を理解せず「休みだ、やったー!」と遊びに行く子もいるので無意味。学校で授業を受けたほうが安全な気がする(生物学部3年・女子)

 
新型コロナウイルスに関する学生モニターの不安や疑問に、東海大学医学部付属病院臨床検査科診療科長で院内感染対策室長を務める医学部の宮地勇人教授に答えてもらいました。

Q.どのような対策が必要ですか?(政治経済学部4年・女子)
A.不特定多数が密集する換気の悪い場所を避け、マスク着用と手洗いを励行し、高頻度で接触する部分(携帯電話、ドアノブ、照明スイッチなど)を消毒してください。大皿料理には取り箸を用い、ビュッフェ形式の食事は避けるといった注意も大切。

Q.マスクは効果があるのでしょうか?(政治経済学部3年・女子)
A.飛沫感染の予防になります。咳やくしゃみなどの症状がある人はウイルスを飛散させないために必ず着用してください。同居の家族に感染が疑われる場合や換気が不十分な混み合った施設を利用する場合には、身を守る予防策となります。

Q.目からも感染すると聞きました。予防策はありますか? (海洋学部2年・女子)
A.飛沫感染予防には眼鏡や花粉症用ゴーグルの着用が有効です。手洗いせずに目をこするのは避けましょう。

Q.免疫力のある若者が感染した場合、風邪の症状とはどう違うのでしょうか? (医学部1年・男子)
A.風邪のような症状が出ますが、糖尿病や心臓病などの疾患がなければ、多くは軽症のまま治癒すると報告されています。

Q.自粛ムードで経済が停滞しています。早くワクチンができることを祈ります(教養学部4年・女子)
A.治療薬やワクチンの開発、既存の薬による効果の検証が急がれ、一部では臨床研究も始まっていますが、投与が可能になるまでには1年くらいかかると考えられます。

Q.正しい対処法や治療法を教えてください(海洋学部3年・男子)
A.37.5度以上の発熱や風邪の症状が出たら、まずは家で安静にして毎日体温を測って記録してください。強いだるさや息苦しさが現れた人や高齢者、妊婦、糖尿病や心不全などの基礎疾患がある人、37.5度以上の熱が4日間続いた人は、各都道府県の帰国者・接触者相談センターに連絡してください。厚生労働省ホームページ

Q.どのような検査をいくらで受けられるのでしょうか? (海洋学部3年・女子)
A.鼻の奥などの粘液を採取し、試薬を加え、専用の装置でウイルス特有の遺伝子配列を約10万倍以上に増幅させて検出するPCR検査を受けることになります。結果が出るまでに6時間ほどかかり、ウイルスの量が少ないと検出できない場合があります。誰でも受けられるわけではなく、37.5度以上の発熱といった症状があり、帰国者・接触者相談センターや一般の医療機関で必要と判断された場合に限られています。なお3月6日に医療保険の適用となり、検査費用の自己負担は5400円です。

 
新型コロナウイルスによる就職活動への影響について、学生モニターの不安や疑問にキャリア就職センターの水島久光所長(文化社会学部教授)に答えてもらいました。

Q.ひたすらエントリーシートを書いています。今の時期はほかに何をするべきなのでしょうか?(農学部3年・女子)
A.まずは各種メディアをチェックし、今の世の中の動きに対して自分がどう思うのか、どうするべきだと考えるのかを言葉にしてみましょう。エントリーシートの「志望動機」「入社後にどんな仕事をしたいか」といった設問に通じると思います。皆さんが入社するころは、各業界で社会をどう立て直していくかが課題になっているでしょうから、そのためにできることを考えるトレーニングだと思ってください。

Q.4月から社会人になるので、研修や勤務形態がどのようになるのか不安です (生物学部4年・男子)
A.入社する企業の人事担当者やホームページから情報を得ることが第一です。ただ、内定取り消しは基本的に労働契約に反する行為なので、騒動に乗じて不当な扱いを受けた場合は相談に来てください。

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【学生アンケート調査】●調査期間:2020年3月4日〜11日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:9人、代々木校舎:2人、高輪校舎:1人、清水校舎:17人、伊勢原校舎:4人、熊本校舎:1人、札幌校舎:5人)●調査回答数:39人●調査方法:学生モニターに東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る。