スポーツ
2022/06/016月6日から12日まで明治神宮野球場と東京ドームで開催される全日本大学選手権大会に、東海大学から湘南校舎と札幌キャンパスの両硬式野球部が出場を決めた。
湘南校舎は4月2日から5月22日まで平塚球場などで開かれた首都大学春季リーグ戦で9勝2敗、勝ち点4で2季連続75回目の優勝。日本体育大学に勝ち点を落とし、一時は自力優勝が消えたが、「一戦一戦攻めようと粘り強く戦った」(小松勇輝主将・体育学部4年)。
優勝の立役者は7試合に先発し7勝無敗、4完投で防御率0.95と抜群の安定感を見せた岩本真之介選手(同2年)だった。オフに井尻陽久監督(スポーツプロモーションセンター教授)から「もっと真剣にやらないと先がないぞ」と言われ、「心を入れ替えた。走り込み、ウエートトレーニングも多く取り入れ、体がひと回り大きくなった」。内角に投げきる制球力と球の伸びが増し、他大学を手玉に取った。
井尻監督は「リーグを通して成長し、勝ち続けても偉ぶらない。上から投げ下ろし、ジェットコースターのようにホップする球がいい」と評価。野手陣の堅守も光り、3年ぶりの全日本へ、「打力をもう一段磨いて臨む」と語った。
実戦の中で力を磨く 1球に対する強い意識
札幌キャンパスは4月30日から5月25日まで札幌市円山球場などで開催された札幌学生春季リーグ戦を11勝1敗とし、2季連続8回目の優勝を飾った。昨秋、コロナ禍で入れ替え戦が中止になり、7大学で戦った今季。日下部憲和監督(東海大学職員)は、「連戦に備えて春季キャンプでは例年よりオープン戦や紅白戦の試合数を増やし、実戦の中で鍛えてきた」と振り返る。
相馬大河主将(国際文化学部4年)は、「序盤の3連戦をものにできたことで勢いに乗れた」と話す。昨秋、クローザーを務めた登坂真大選手(同3年)は冬場の走り込みでスタミナを強化し、3年間で1勝のみだった渡部雄大選手(同4年)はフォームを修正して先発の2枚看板がそろった。
相馬主将は、「1球に対する意識を強く持つよう徹底し、高い集中力で戦い抜けた。4年ぶりの全日本で、いつも通りの野球ができるよう準備していく」と先を見据えた。
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