コラム
2024/10/01
これまでサックスの音が出る仕組みや大御所サックス奏者、サックスの種類などを紹介してきました。第3回はサックスの代表的なメーカーや楽器の色（塗装）について書きたいと思います。サックスに興味がある方、これから始めたいとお考えの方にお役に立てばと思います。
さっそくですが、サックスメーカーと聞いて日本人になじみが深いのは、ヤマハではないでしょうか。ヤマハのサックスは世界的に普及しており、操作性や音程のよさで定評があります。私のアルトサックスもヤマハ製です。
また、日本には世界的に有名なヤナギサワというメーカーがあります。ヤナギサワはサックスのみ製造している世界的にも珍しい楽器メーカーで、シルバーソニックと呼ばれる管体が銀製のモデルが有名です。音の傾向としてはパワフルで明るい音となります。管体が真鍮製の通常のモデルも人気があります。
最後に、フランスのセルマー社について記載したいと思います。セルマーはサックス開発者のアドルフ・サックスをルーツに持ちます。開発当初からの知識や技術を今でも受け継ぎ、世界最高峰とも言われるサックスを作り続けています。日本ではこの3メーカーが好まれる傾向にあります。
さて、サックスの色は何色か？と問われると金色と回答する方が多いと思います。サックスの管体やパーツは通常だと真鍮製で、表面には金色のラッカーが塗装されます。そのため、サックスはピカピカの金色になります。
また、一部ではラッカー塗装の代わりに金メッキや銀メッキなどが施されます。管体にメッキを施すことで、ラッカー塗装よりも抜けのよい引き締まった音が期待できますが、当然価格は跳ね上がります。ラッカー塗装や金属メッキの違い、楽器メーカーによっても吹奏感や音色に大きな違いがあります。
次回（2025年1月号）で私の担当は最終回となりますので、第1回に書いたとおり、ジャズの巨匠ソニー・ロリンズの「セント・トーマス」を発表したいと思います。ジャズは素人ですのでうまくはないと思いますが、温かい目（耳）でお聴きください。（筆者は毎号交代します）
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